RCJサッカー2017国際ルールでは全方位カメラに関する以下のルールが追加されました。
そのルールによると、市販品の全方位カメラは許可されておらず、学生の手で製作されたものしか認められないそうなので、全方位カメラを実装するチームは必然的に全方位カメラを自作することになります。
今回のジャパンオープンでどちらのボールを使うかという告知はまだ公式から出ていません(4/22時点)が、少なくとも2017年の世界大会ではパッシブボールが使われるということを考えると、ジャパンオープンのボールもパッシブボールになることは十分に有り得るので、機体に全方位カメラを実装するという方針で作業を進めていきます。

しかし、画像解析は一般に高い性能のマイコンが必要となり、おそらく多くの方が最初に思いつくであろうRaspberry Pi を使う方法でも、電源に要求される電流量やRaspberry Pi とPi Camera が占有するスペースの大きさなどが原因で、RCJレベルの機体に実装するのには困難が付きまといます。
その点でもRCJではレスキューやサッカーでも今まで画像解析に挑戦するチームは少なかったのでしょうか、RCJの機体レベルのもので画像解析の機能を実装するという実例があまり見られませんでした。
しかし、ジャパンオープン2017(ぎふ・中津川大会)
のサッカーオープンに出場されたMavericksというチームの方がブログで、全方位カメラに使うミラーの作成方法を詳しくまとめられていたので紹介させていただきます。

Self-made 360°Camera for RoboCupJunior 2017 - Yunit tech Blog

この記事で紹介されている Pixy CMUcam5(以下 Pixy) というカメラは、ユーザーが指定した色を検出して、その色がある座標をSPI,I2C,UARTなどを介してマイコンに送信するモジュールです。これによって少ないスペースでカメラを使った色検出の機能を実装することが可能です。

Hurricaneもこのカメラを導入することを決め、EaterにPixyの評価(座標の値のブレ、最大検出距離など)を依頼しています。 全方位ミラーが作成出来ていないので素の状態での評価となりますが、参考にはなると思うので後日記事にまとめます。
全方位ミラーに関しては、上記の記事でまとめられている方法で作成しようと思います。これも完成したタイミングで記事にまとめます。
Pixyの評価と全方位ミラーの作成が終わり次第、全方位カメラを組み立てて行く予定なので、全方位カメラの製作工程と全方位カメラの評価もいずれ記事にまとめるかと思います。

最後に、記事の引用にご協力頂いたMavericksのTADAさん、ありがとうございました。